ニューヨークは今、９月１５日（スキャン＆ゴー終了）

日本でもこのコロナ禍のコンタクトレスに合わせて採用されているスキャン＆ゴーのアプリですが、アメリカでは１０年位前から採用されていたシステムです。

便利と言われるこのシステムを、アメリカの多くのスーパーがサービスを終了しています。

今日のニュースでは、ニューヨーク周辺で人気絶好調のチェーンであるウェグマンズもこのサービスの終了を発表しました。

日本ではイオンが設置している「レジゴー」等が知られています。

カスミ、マルエツ、マックスバリューなども採用していると聞いていますが、このシステムには相当の投資も必要と想像出来るので、今後の採用は考えた方が良いでしょう。

日本も同じシステムと思いますが、

１、専用アプリをスマホにダウンロードして、自身を登録する

２、支払い用のクレジットカードなどを登録認証する

３、お店で店内のLAN(wi-fi)に接続して、入り口で専用ハンドスキャナーを受取る

（ハンドスキャナーの代わりに自身のスマホのスキャナーを使える場合もあり）

４、買い物商品のバーコードを読み込み自身のカゴかカートに入れ買い物を続ける

５、買い物終了後、セルフレジなどでスマホを読み込む事で買ったものと金額を確認

６、間違いがなければ、カードで支払うかスマホの支払いボタンを押す

これで終了ですが、システムによってもう少し簡略したものがあります。

ハンドスキャナーは使用せず、お客自身のスマホだけで全てが行え安心で清潔です。

ウェグマンズのサイトでは以下の様に説明されていました。

実際に万引き犯を確認もしていますが、

バーコードをスキャンしながらカゴに入れていくので、万引きというよりスキャンせずにカゴに入れてしまうお客が相当居た、という事も入っていると理解しています。

今週月曜日にメイルとツイッターでこのサービスの終了との知らせが届きました。

いくつかの情報がありますが、先のニュース報道ではこのサービスの終了理由には、

故意かミスかは分からないけど店内在庫の不明なロスが以上に増えた事が挙げられ、要するに万引きに対処しきれない状態になったとの事です。

実はこのスキャン＆ゴーは当初から万引きの懸念があり、設置店舗はそういう可能性が少ない立地が選ばれていてチェーン網の中でも設置されない店がありました。

店側としては当然のプロテクションだと想像出来ます。

万引きや店内犯罪が多いとされるウォルマートでは、

このシステムを採用してすぐにこれが発覚し目に余っていた様で、採用店舗を拡大した直後の２０１８年６月の段階で一般客に対する利用が終了となりました。

その時の理由は、実際にお客がこれを使うまでのプロセスが複雑な事と間違えが多い事、ビールやワインを買う場合や軽量が必要なバラ売り商品はレジ通過が必要という複雑さ、だったそうです。

現在はWalmart+の有料メンバーのみが利用できる事になっています。

他のスーパーと違い、ウォルマートでは店を出る時に買い物袋とレシートを出口の警備員が確認しますが、そこで間違えや万引きを発見するのです。

お客の良識に任せてのこのシステムは一部の店舗や地域では無理があるという事になります。

そこでアマゾンのシステムは店内カメラが全ての買い物を把握し、お客が選んでカゴに入れた物（又はポケットに入れた物）全てが仮想のカゴに入り、買い物を終えて店から出る時には買った物（最終的に店から出る時に持っている物）全てがチャージされるという事です。

天井のカメラとスキャナーで買い物を把握しています。

この店舗はウォークアウト式でダッシュカートは使いません。

入り口でアプリのQRコードを読込んでから入店、アプリが無い人や使いたくない人用に通常レジで支払う買い方も出来ます。

この写真はニューヨークの郊外ロングアイランド店の開店時のものです。

待ちに待ったニューヨークとニュージャージーで当地域初のアマゾンフレッシュも開店しましたが、アマゾンフレッシュはまだまだこれから開店が続きます。

その他のニューヨーク周辺の最新小売業、及び東海岸で話題の店のほとんどを視察出来る視察アレンジをお引き受けしています。

今は視察に来られないという方には、オンラインセミナーやオンライン情報交換会も行っています。

チャーリー下城

By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

Shimojo NY News Co., Ltd.

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