最新の食品市場オープン、 New Essex Market
エセックスマーケットが開店します。
世界中どこの街へ行っても市民が買い物をする食品市場があるものです。
ニューヨークも例外ではありません。
ニューヨークにもあったのは、ダウンタウンの魚市場(Fulton Fish Market)の付近に「フルトン・マーケット」というのがありこれはもちろん魚も含む市民用の食品市場の形であって、ウォーターフロントで景色もよく隣接にモールやフードコートもある観光地としての人気もありました。 こんな建物でした。
今から15年ほど前の2005年、その魚市場(プロ用)の方がブロンクス地区の総合市場に移動した事によって、フルトンマーケット(市民市場)とその周辺を更に観光地化させモールのテナントも再編成しブランド店も入れましたが、フルトンマーケットに食を求めて集まる市民も観光客もモールの小売業やブランド商品には見向きもしない状況でありました。
ウォーターフロントの建物も地域全体も老朽化が激しく、一度地域全体を再生すべくリノベーションが始まりました。
途中で大きな台風等もあり工事は遅れに遅れ、現在もグランドオープンには至らず、待ち切れないテナントは順次開業はしていますがフルトンマーケット自体は未だ開業に至っておりません。
チェルシーマーケットはナビスコのクッキー工場だった建物が工場閉鎖され、使っていなかった一階部分を食品関連の倉庫や工場として使っていたものです。
開業当初は八百屋さん、肉屋さん、魚屋さんの加工場や倉庫だったもので、パン屋さんの工場、セントラルキッチン等もあり、市民市場にする事でテナントの各々が倉庫直売などの売り場を作り市民が買い物をしていたものでした。
市場は市民だけのものではなく、世界中から集まる観光客も地元のグルメを求め街の雰囲気を味わいたく集まり始めたのがきっかけとなり、いまではニューヨーク有数のオシャレ最先端の観光地となったわけです。
ここにいらした方も多いと思いますが、原型は今と全然違った形でした。
話しは長くなってしまいますが、こうなったきっかけはアーティストかデザイナーなどの芸術家が大きく影響しています。
世界有数の大都市ですから、市民市場や観光地はいくつあってもいいわけで、ここにグランドオープンするのがタイトルの「エセックスマーケット」です。
グランドオープンのイベントは明日、5月18日です。
マンハッタンのロワーイーストという地域で、つい最近まで泣く子も黙る地域だったのですがニューヨークの開発の波はどこへでも広がっていき、ついにここまで広がってきました。
付近にはイタリア人街のリトルイタリー、中華街、ユダヤ系やインド系が多い生地や問屋街、日本に進出済みのドーナツ店の本店など様々集まった地域です。 実際には街歩きすると面白いんです。
実はここにもEssex Street Market という市民市場が戦前からあって、昭和の下町で生まれ育った筆者にも大変心地良い古いマーケットがあったのです。
ただし場所が悪過ぎて地元民か知る人しか行かない様な市場でこれが1週間前に閉店、そのの多くのテナントが道路を隔てた真新しい市場に移って来たというものです。
昨今の地域開発の波で、新しいトレーダージョーズやGMSのターゲット等も開店し、見渡す限りの高層ビル工事の真っ只中になっています。
周りはどんどん新築のビルが建っていて順次完成していきます。
この地域は間違いなくこれからの一年で一気に変わる事請け合いで、ここに移転してきた New Essex Market は施設内も楽しくついでにその付近を廻るのも楽しいディスティネーションになる事でしょう。
おそらくこういう内臓肉等エスニック系のお客を意識してと想像します
そういう旧マーケットからの移転なので、お店の人達も昔ながらの顔なじみさんが多く、八百屋、魚屋、肉屋、チーズ屋など市場に無くてはならない店も複数店ずつあって競合ではありますが気分は和気あいあい、食堂やスイーツの店もあり全部合わせて約40店です。
今ではニューヨーク無くては日本食品の店も入ってます。
こんな地域だからこそですが、肉屋のケースに並ぶのは素晴らしいドライエージングに加えて、内臓肉や何が入ってるか分からない風手作りソーセージ、豚足に牛足、他の地域じゃちょっと見ないです。
この地域の特徴は健康意識が高い人も多く移住してきています
イートインの席も二階に広くとってあり、テストキッチンかイベント用のスペースも作られています。
ここは集客も十分いけそうなので、日本食品の紹介とか含めて何かに使ってみたいです。
写真を沢山付けておきますのでご覧下さい。
今年は興味深い小売業の開店開業が非常に多いニューヨーク周辺です、是非この旬を掴みにニューヨークへお出かけ下さい。
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