ニューヨークは今、10月13日(ゴーストキッチン)

コロナ対策には大雑把に対応してきた大統領自身がコロナに感染し、数日の入院で復帰してきたトランプさん、もうジッとしてられなくてフロリダ州へ飛んでいって大きな集会を開いていました。

大統領戦もあるんだけど、その前にこの感染を如何にして縮小させてアメリカ国民の健康被害を最小にするとかは、彼のやる事リストのずっと下の方なんですね。

ニューヨーク州と周辺の州では感染者数が微増しただけで州知事が更なる規制を掛けていて、拡大方向への動きはミニマムになっている様に思います。 その規制再開では、一部地域ではやっと再開したレストランの店内飲食やエッセンシャル関連のビジネス以外を閉鎖としています。

全米的に見るとコロナ状況は第二波が押し寄せてきている様で感染者数は増加しています。

4月頃には入院患者数が2万人に近付いていた時期がありましたが、この2週間微増していて7〜800人です。 最小の時には300人台まで落ちていました。

それでもニューヨークの街の動きは毎日進展しています。 

スーパーマーケットはデリバリー専門の店舗を作って、それをダークストアと呼ぶ事は以前にお伝えしました。

レストランの店内飲食が出来ない分を、デリバリーと屋外のテラス席でカバーして売上げを出し自身のビジネスもワーカーも守るというビジネスに切り替えている事もお伝えしました。

コロナでお家食が続いている今、ニューヨークでは多くの市民がオンラインを利用してあらゆるサービスや商品を手に入れる様になっています。

実際にスーパーマーケットやレストランの配達が、夕方や週末に集中する時間があり、間に合わない状態が発生しています。

レストランはスタッフは増やせても調理スペースは簡単には増やせないので、今登場した新しいビジネスがゴーストキッチン、又はダークキッチンのサービスです。

驚きの数字かも知れませんが、ニューヨークではレストランを開店させる為には平均的に以下の様な数字になっています。

開店までの資金は約$1ミリオン(1億円強)、開店までの期間は9〜12ヶ月、資金回収期間は2〜4年、そして採用するスタッフは20人以上。 ところがこんなにスムーズにいかない場合も多いし、開店前の検査で大きくトラブル場合もよくあります。

それがゴーストキッチンを使うと表の右の様になります。

何といっても大きいのはイニシャルコストと開店までの期間です。 基本設備が入っていて、ほとんどの検査が既に通っているので、大きな投資も準備も不要で開店出来流のが最大の特徴と言えます。

マンハッタンのダウンタウンにも、自転車を使ったデリバリーに特化したダークキッチンが既に出来ていて運営しています。

目立つ場所ではないし看板もありません、必要なのは自転車の駐車スペースがたっぷりある事ですから倉庫街でも良いのです。


日本では昔から出前や仕出しという習慣もありましたので、このアイデアが一部で出ているはずです。

アメリカではデリバリーといえばピザや中華屋さんが長く使われてきましたが、同様のアイデアがモダン化してデジタル化しています。

詳細はご希望の方はおしらせ下さい。

そしてアメリカ最大手のスーパーマーケット・チェーンであるクローガーは、自社のフラッグシップ店に作っているフードコートとは別に、チェーン展開内にダークキッチンを入店させています。

この場合、レストラングレードの料理やお弁当を、マーケットで買い物帰りに受け取る事も、アプリでオーダーしたマーケットのピックアップと同時に受け取る事も出来ます。

アメリカでもレストランは非常に苦しい状況におかれましたが、その中から新しいビジネスが生まれています。

このシステムはゴーストキッチン、又はダークキッチンというシステムです。


10/13/‘20、 コーディネーター、チャーリー下城近雄NYC■CS

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