ニューヨークは今、5月03日(Big Y)

パンデミック以降のアメリカでは、スーパーマーケットを中心に買い物の仕方はオンラインを使う様になり、その場合、買い物の入手の仕方、受け取り方は宅配のデリバリーをして貰うか、お客自身の都合の良い時間にお店にピックアップに行くか、という選択があります。

その場合に店側で準備する事は、そのどちらでも途中までは同じ事です。

受け取ったショッピングリストに沿って商品を揃えるピッキングとパッキングの作業となり、それを宅配するか、取りに来る時まで保管してお客の車に積み込むか、という事です。

アメリカの買い物は点数が多いので、例えば50品目だとすると店舗内で人の手を使って作業すると30〜45分くらいだそう。

近年は効率化の為に使われているのが小規模配送センターでロボット作業です。

ロボットが同じ作業をすると5〜7分だそう。

正面から見ると何の変哲もないのですが、この右側の青い部分が問題の部分です。

この青い部分の小規模配送センターを「Micro Fulfillment Center=M.F.C.」と呼んでいます。

大きな配送センターはDistribution Center=D.C.でしたね。

もうちょっと近付くとこんなです。

今日お見せしたいのは、通常のスーパーマーケットの横に建物を増築して、その中にMFCを作ってしまう方法です。

店舗併設のMFCは、もう既にウォルマートや大手スーパーマーケットでやっています。

この青い増設部分の中はどうなっているかというと、一例ですがこんな感じです。

この店舗はマサチューセッツ州のBig Yというローカルのチェーンの一店舗ですが、約1100平米の敷地で、ロボットが扱う商品は約2万商品の定番商品だそうです。

ロボットがレールの上を縦横に走って商品を集めていきます。

メーカーは幾つかあるのですが、これらはすでに日本にも入っているAutoStoreやOcadoのシステムで、おそらく世界でもトップクラスの台数が作られているはずです。

2分間の動画を見ると、どんな動きをするのか良く分かります。(まわし者や宣伝ではありません)

https://www.youtube.com/watch?v=BL26Xnp7y2A


ちなみに店舗内からはこんな感じで、MFCがある事はわからない売り場になっているのが普通で、この緑色の壁の後ろがロボット仕掛けのシステムです。

通常のスーパーマーケットでは4〜5万品目の商品を扱うので、ロボットが揃えたよく出る商品(おそらく生鮮と冷蔵商品ではない)に加えて、店内からはロボットが扱わない商品だけをそこに加えてパッキングに送る方法となっているはずです。

発表では、ロボットを導入した事でこの店舗だけで毎週7千オーダーをこなせる様になるそうで、現在デリバリーベンダーを使っている(経費が掛かっている)作業を自社で運営できる様になるそうです。

オーダーをデリバリーで受け取るのではなくピックアップするお客は、店舗横に専用受け渡しスペースがあって、そこに着いて電話すると、スタッフが商品を持ち出して車のトランクに積み込んでくれます。

現在約83店舗チェーンでの展開ですが、約10店舗にこのMFCを併設させる準備をしています。

         

チャーリー下城NYC■ 05/03/2021

https://ny-news.amebaownd.com/


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