スプラウツ・マーケット東海岸に開店

下城NY・ニュース、2018年3月-B 

3月初旬の下城NYニュースでは、以下の通りスプラウツ最新店舗の近日開店をお伝えしました。 


「次にニューヨーク商圏に参入する食品店チェーンのSPROUTSスプラウツ(又はスプローツ)Farmers Marketは、南部アリゾナ州が発祥で現在まで主にアメリカの南部方面と西部方面で展開しています。」  

 そして、今回はその開店したスプラウツ最新店の情報をお伝えします。  現時点では全米約300店舗(近日開店含む)の展開の中で、カリフォルニア州での出店が110店舗以上と多く次いでテキサス州と本拠地アリゾナ州というアメリカ西部と南部地域での展開となっていてます。 

東海岸の南部フロリダ州から中部にも展開し、首都ワシントンの南方までの展開をして来ました。 

そして今、私が提案するワシントン~ニューヨークの視察研修の中でも立寄れる店舗が今月開店し、ルートを更新してこのスプラウツも視察ルートに組み入れる事となりました。 これで間もなくアメリカの下側半分での展開となるわけです。 

 

スプラウツは2002年にアリゾナ州で創業したまだ若い食品店チェーンです。 

当時は一大ブームであるオーガニックや自然食品を扱う食品小売分野が確立し始め、ホールフーズやトレーダージョーズが全米で絶好調になりつつありました。 

後発であるスプラウツは、ホールフーズのコンセプトと共に洗練された接客販売コーナーやバルク(セルフで量り)売りの穀物や豆類のコーナーを設置し、ビタミンやサプリ、自然系の化粧品などのコーナーも広く取った上で安価という戦略です。 

そしてトレーダージョーズの特徴である他店には無い独自の商品や楽しい売場等を実現させた品揃えなど、良いとこ取りのニッチな店が作られました。 

ホールフーズやトレーダージョーズと同様に、扱い商品は合成着色料やフレーバー、保存料等を使っていない物が基本です。 自分達が住むこの地球環境やエコに貢献する商品を扱います。 

 創業後の15年間で消費者にとっては更にヘルス志向が強まり、しかしリーマンショックなど不況の要因も起こり、最近ではアマゾンによるホールフーズの買収があり安全で良い物が欲しい消費者も安くて良い物があればそちらに目を向ける環境となっています。 

又、特筆はこれら各々の店舗で共通して力を入れているのがアレルギー対策商品で、特にグルテンフリー(小麦を含まない)商品を充実させ、分かりやすい表示を付けている事です。 

日本企業もこの点をよく理解して、他社に先駆けて積極導入をすべき時になると考えます。 日本の食品店や食品製造業ではハラル対応等その他の商品を扱い、安全性や差別化をアピールしている場合を目にしますが、アメリカでは、いや最低でもニューヨーク(イスラム系が多い)ではスーパーマーケットで売られるハラル食品というのはほとんどか全く目にしないのが現状です。 

これは是非ご自身でご確認下さい。 それに引き換え、グルテンフリー食品はほとんどの食品店やスーパーマーケットで、分かり易い表示を付けた上で扱われております。 

多くの店ではグルテンフリー食品の専門コーナーを作ってあり、その分野の特化したニッチマーケットの専門店も出来ています。 まだ日本の業界では実感の沸かない方も多いと聞いていますが、アレルギー対策商品を求める人が実際に増えており、その中でも特に輸入小麦を消費する機会が増えた昨今ではグルテンアレルギーの人が確実に増えています。 

私の調査では、アレルゲンの中でもゴマやそばに対するアレルギーでは反応が激しく、小麦アレルギーでは比較的穏やかに症状が出る場合が多い為に本人自らもアレルギーを正確に把握出来ていない場合が多い様です。 疲れ(やストレス)による体調不良と間違われますが、実際にグルテンフリー食品に変える事で病状が出なくなる等報告されています。 

 よく考えるとこれから数年先の東京オリンピックで外国人が増えるタイミングもある事から、食品店や外食産業はみかけの安全や差別化ではなく、実質的に多くの消費者の味方になり得るグルテンフリー商品導入を見習う時と考えます。     


ご覧の通り、店内はホールーフーズやトレーダージョーズに一脈通じるものがあり、彩りのきれいさや見易さ、グルテンフリー商品の表示が大きく見易く作られています。

  

 写真のトマトをご覧頂くと外見がいびつなのが分かりますか? Heirloom(Hは発音せずにエアルーム)トマトという多くの場合オーガニックで作られる食べて美味しいフルーツの様なトマトと言われます。 

アメリカでは多くのスーパーで扱われ価格も一番高い種類の人気トマトですがスプラウツでもこれが扱われています。 

 この地域には先号で紹介したドイツ発の最新小売業のリドルがあり、ワシントン郊外からニューヨークに向かって数店舗新規に開店しています。 

先に少し触れましたが、オーガニックとアレルギー対策専門のニッチなマーケットで断トツの人気を持つワシントンのローカルチェーンがあり、これも視察研修のルートに入れてあります。 

更には、今でも馬車や人力を実際に使い昔ながらの習慣を守って動植物を育て食品にするアーミッシュのマーケット等もあります。 

 この春から夏までに、これらの最新店を含めてすべて廻る、ワシントン~ニューヨークの視察勉強会を立案しています。 ご興味のある方は下城までご連絡下さい。                                チャーリー下城NYC■

SHIMOJO NEW YORK NEWS

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