下城NYニュース、01-'23(NRF ビッグショー)

毎年恒例、ニューヨークでは新年最初の小売業の大展示会が開かれました。

コロナが始まってからの3年間は、オンライン開催だったり、オミクロンが急拡大した事で予定していた出展企業や参加者が直前キャンセルした事で低迷しました。

23年の今年は、確実にコロナ前の盛況に戻った感じです。

ご覧の通りこの人ごみでも着マスクはほとんど見られません。


会場であるジャビッツセンターのロビーには、アマゾンのJWO(Just Walk Out)テクノロジーを使ったコンビニ店があり、入場の前に既にハイテクを体験出来ます。

ここでは競技場スタジアムや空港と同様に、不特定多数の通過客を対象にする為アマゾンアプリではなく誰でも簡単に使えるクレジットカードで入店買い物が出来ます。

全米の主要空港や野球場などのスポーツ施設にも同様のnコンビニ店が入っています。

カードをかざしてゲートを入ると、あとは商品を選んで出るだけ、コンタクトレスで早い!

小売業の展示会ですが、ここでは商品に関わるものはほとんど無く、

特にコロナの3年間で培われた、如何にしてお客に効率よく商品を届けるか、

人と接する事無く買い物をして支払いまで済ませるか、中身はハイテク競争の様相です。

次にそのハイテクの裏側にある情報(ビッグデータ)を如何に利用するか、ほとんどの場合これは個人情報では無く購買傾向や人流などを処理する事です。

メジャー出展企業は個々のディバイスと共にこのシステムを訴えています。

無数に近いほど出ていたのが電子棚札やディスプレイのハイテク版です。

売価変更も一瞬で簡単に出来ます。


今日本でも実用されているスマートカートを使った買い物、これは通常精算までコンタクトレスで、セルフレジなども大いにハイテク化しています。

ご存知、アマゾンのダッシュカートですがこれは昨年末発表された収容能力が2倍以上ありそうな上防水防滴の新型で、今月からすでに米国内店舗でも実用化されています。

実用店舗はアマゾン傘下のホールフーズ、ボストン郊外の既存店でこれは取材も済んでいるのでまた近日中に触れます

ダッシュカートはこちら⇨ https://ny-news.amebaownd.com/posts/40958422

そして世界中の各社から、後付けを含め様々なスマートカートが出ていました。

最低でも十数種類か20種類ほどが出ており、以下は写真だけその一部です。

ハンドスキャナーを使ったレジ・ゴーなどのスキャン&ゴーもありますが、万引き被害が顕著になり、ウェグマンズなど使用を中止したチェーンもあります。

誰もが使うセルフレジの欠点も同様のものがあり、今重要になっているのはA.I.を活用した万引き防止の仕組みを組み込む事です。

セルフレジでは、エリアに通常数台が並び係のスタッフは同時に全部を見られるワケはなく、例えばインチキとはバーコードを手で隠してスキャナーを通すとか商品を重ねて高額商品のスキャンをしないなど手を使います。  最新のテクではそれを暴く様になっています。

聞いた限りでセルフレジの価格は幅広く、$5千程度からA.I.と学習能力を高めた$3万程までの様。

日本企業も含めて、アマゾン以外のスキップレジの店内システムも実用化しています。

ロボットも様々です。

Micro fulfillment Center(M.F.C.) 配送センターの中に入る全自動のロボットは、日本にも進出するAutoStore等も出ていて、商品を掴み取るアーム型やフロア内の移動ロボットなど様々です。


勿論在庫管理の為に店内を動き回るロボットや、液体溢れや掃除をするロボット、

レストランで使う配膳型のロボットも出ていました。

電気自動車やそれを使った無人配送システムも大小出ていました。

ほとんど出ていなかったのが15分配送など、狭いエリアをターゲットにしたウルトラ・ファーストデリバリーなどで、実際に昨年多くが消滅しています。


商品引き渡しロッカーや充電ロッカーも多く出ていて、後者は企業や工場内の設置が多いとの事です。

多くのブースから感じるのは、人手が掛かる様になっていく現在と今後において、部分的にロボットやA.I.が代わっていけるものが出てきている事です。


写真や文章などウェブサイトで伝え切れない内容があり、これを組み込んだオンラインのプログラムを用意しております。


下城NYニュースではニューヨークと接続するフィラデルフィア、ワシントン、ボストンなどを組み込んだ研修や視察プログラムを用意しております。


昨年来次々と開店した首都ワシントンのウェグマンズ、デラウエア州のウェグマンズと立て続けに小型の店を開店し、コロナによる作戦変更の様子が見られます。

更には23年の早々にワシントンの南側郊外のバージニアでも小型店を開店し、明白に店作りに反映させているウェグマンズで目が離せません。

滞在期間や日程はご相談に応じます。

詳細は下城までお問い合わせ下さい。

By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

チャーリー下城NYC■ 01/29/’23

https://ny-news.amebaownd.com/

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