ニューヨークは今、1月31日(新型ダッシュカート)
下城NYニュース1月号で触れたアマゾンダッシュカートの新型カートは、アマゾンフレッシュではなくホールフーズの既存店で実用されています。
全米のホールフーズの中で、現時点でこの新型ダッシュカートが導入されているのは3店舗のみです。
ニューヨークのショーで見たそのままですが、旧型カートに対してカゴ自体が高く長く、大きさだけでも2倍近くある感覚です。
2020年の初期型(写真下)はカゴ自体は高さが低めで、見にくいですがカゴの下はシステムやバッテリーが入っていて収納スペースではありません。
カゴの中の紙袋は、旧型用に小さい袋を用意してスキャナーの上に出ない様になっていました。 新型では通常のホールフーズバッグがすっぽり入ります。
カゴに付くスキャナーは、旧型では6つ(向こう側とこっち側各々3つ)あったものが新型は手前側に目玉の様に2つです。
加えて新型のカゴ下の棚は高さも十分にあり、大きいものや重いものを置く事ができます。
ホールフーズとアマゾンフレッシュのバッグの大きさを参考の為にご覧下さい。
アマゾンのバッグは高さ約30センチに対してホールフーズは約44-45センチ程です。
報道ではこの1月10日から導入したばかりで、この店舗以外にテキサスなど数店だけで使用を開始していて、取材した時点でまだ1−2週間しか経っていない、最新情報です。
導入店舗はボストン郊外のこんなホールフーズの店舗です。
入り口には通常カートと並んで、何台もの新型ダッシュカートがお客を待ち構えスタンばっています。
当地にはまだアマゾンフレッシュも出ておらず、使い方の説明が書かれていました。
ダッシュカートをログインする為には、アマゾンのアプリに付いている以下の様なQRコードを読み取らせます。 (残念ながら日本のアマゾンアプリでは対応していません)
スキャナーは2つと書きましたが、正確には3つめのスキャナーが画面の手前の下に付いていて、アプリのQRコードはここで読み取れます。 よく見ると、画面下の部分も棚になっていて商品を入れられるのでその商品の読み取りもこのスキャナーが使えます。
約1秒で情報を読み取り、支払いカードの確認や過去の買い物歴を引き出してオンします。
その画面下のスキャナーを下から覗く様に見た画像です。 小さな棚になっていて、ボトル水を2本買ってみました。
以下一連の画面の動きは、読み込んだ事、買い物の際に選んだ商品をカゴに入れる際にスキャナーがバーコードを読み取っている事などがイラストで表示されています。
バーコード以外の商品を買う場合には押すボタンがあり、操作が必要な場合があります。
バラ売りや重量売りの商品もあり、その為の秤がカゴにセットされています。
量り売りのバナナ(1ポンド=69¢)、4−5本の房を買いPLUコードを入れると、カゴ内蔵の秤が重さを測って金額が表示されます。
カゴの上に目玉の様にライトがつくスキャナーが2個付いており、その間に上向きにカメラが付いていますがこれは実際にはアンテナに相当する筈で、店内の現在地を特定して、画面上にその売り場のセール商品や過去の買い物履歴から買ってもらえそうな商品を知らせてきます。
そこまでに買っている合計金額も表示され、カゴに入れたものの気が変わって抜いたものは画面上で抜いた事が表示されます。
このホールフーズ自体は全く通常の店舗と品揃えで、新型ダッシュカートを後追いで導入した形になります。
惣菜の部分も通常のホールフーズである事が、これまでダッシュカートを導入してきたアマゾンフレッシュと違う事になります。
アマゾンフレッシュはSM店の中でも少し小さめ、そしてSKUも絞り気味であり、このホールフーズでSKUが一気に増えた事になりそれでもこの新型ダッシュカート(ソフトウエア)は対応出来ている事になります。
更には今までは屋内専用であった為に、買い物が終わって出入り口で通常カートに乗せ換えて車まで持っていく必要がありましたが、新型は防水で全天候性でありそのまま車まで持っていう事が出来る様になりました。 収容の容量も多くエコバッグ5−6個の買い物になった場合でもそのまま持ち出せます。
課題もあります、カゴの下の棚に秤が付いて無く、通常なら画面下のスキャナーでスキャンした大きなものや重いもの(ボトル水や紙製品)は、スキャンして無くてもそれを把握し難いと言えます。 インチキや万引きを引き起こしかねません。
このカートはホールフーズのこの景色に完全に馴染んでいる様に見受けられます。
買い物が終わってレジですが、通常のレジも7台付いていて、その手前にダッシュカート用の出口があります。
通過する時に買ったもののリストが列記され合計金額が出ます。
これでよければ右側の「Pay & Sign Off」を押して終了です、サンキュー!ときます。
レジを出たところで座って店内を見回してるうちに、アマゾンアプリの方にホールフーズのレシートが送られてきました。
写真や文章などウェブサイトで伝え切れない内容があり、これを組み込んだオンラインのプログラムを用意しております。
下城NYニュースではニューヨークと接続するフィラデルフィア、ワシントン、ボストンなどを組み込んだ研修や視察プログラムを用意しております。
昨年来次々と開店した首都ワシントンのウェグマンズ、デラウエア州のウェグマンズと立て続けに小型の店を開店し、コロナによる作戦変更の様子が見られます。
更には23年の早々にワシントンの南側郊外のバージニアでも小型店を開店し、明白に店作りに反映させているウェグマンズで目が離せません。
滞在期間や日程はご相談に応じます。
詳細は下城までお問い合わせ下さい。
By Charlie Chikao Shimojo @NPPA
チャーリー下城NYC■ 01/31/’23
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