下城ＮＹニュース、04-'23(ウッドマンズ)

今回はニューヨークから内陸の方に入って、シカゴの北側に参ります。

アメリカの西海岸や東海岸には皆さんにお馴染みの都市が多いですが、内陸ではこのシカゴ（イリノイ州）の他にテキサス州ダラスやヒューストンなど特に最近名前が出るものの、良く分からないと思います。

お話しするのはウィスコンシン州で、大きな有名な町はミルウォーキーです。

ミルウォーキーというとビールとかチーズが（私は）頭に浮かびますが、ハズレではない様です。　その理由の一つが緯度が北海道の札幌に近く、広い草原と高地があり五大湖の湖があります。

地図でいうと以下の通りです。

五大湖の中のミシガン湖に面して、ミルウォーキーの２００キロ程南にはシカゴがあります。

通勤圏ではないですが、シカゴは車で２時間程という事で、地方の小都市ではありますが便利です。

それでも広い土地に少ない人口で、のんびりで広々しています。　

それは小売業のあり方や買い物の仕方に大きな影響があります。

アメリカの大きな州の人口はカリフォルニア州では約４千万人、テキサス州は約３千万人に比べて、ウィスコンシン州全体で５−６００万人です。

これは日本で言えば千葉県より少ない人口になり、面積は千葉県の約３５倍になります。

そんな広大な地域に住む住民が買い物をするというのは、当然ですが週に１度か２週に１度の買い物となるわけで、巨大なウォルマートの様な店が全米にあるというのはこういう事情があるからなのです。

ミルウォーキーを中心に展開しているスーパーマーケットの一つにウッドマンがあります。

このエリアだけでの展開ですが約２０店舗あり、食品と日用雑貨の品揃えだけで平均的に約７−８千坪の店舗を展開します。

日本のコストコはこちらに比べて小さいのですが、日本のコストコの２−３倍の広さの食品スーパーという事です。

比較としては北欧家具のイケアと同等といった方が分かりやすいでしょうか？

入り口だけ見ても分かり難いので、中をご覧にいれます。

業界の人は横陳と言いますが、同じ商品を売り場の棚に大量に並べます。　営業時間内の商品補充の回数を減らす手段です。

チーズやバターなどの乳製品は非常に売り場が充実し、特に目に付いたのはチーズカードといってフレッシュなチーズで、そこから色々なチーズにしていける元の状態のチーズです。

沢山買って帰りたいくらい美味しいもので、種類も沢山あって困りました。

チーズ売り場は地元産の高価ではないチーズを中心に、他で見ない程広大です。

更に、この地域にはドイツ系や北欧系の移民が多く入った事から、ハムやソーセージ、そしてビールの生産も盛んなのです。

つられて衝動買いしましたが、どれも新鮮でスモークの具合も良い逸品でした。

一時の商品流通の問題で品不足がありましたが、物価はまだ高めですが、商品は十分にあります。

卵はアメリカでは１２個（１ダース）単位が普通で、一時は＄５、以下は目にしませんでしたが現在は$1.69、高いものでも$3程度と元に戻った感じです。

地元産のビールは３０本入り（約350cc)が$15. ~ $17. と確かに安いです。

真ん前にある競合店との価格の差は、こんな風に目に見える形で入り口にありました。

当店で買うと２１％＝＄１９４のセービングになるというわけです。

店内で走るロボットは在庫管理と通路上のゴミや液体漏れを報告する為に一日中走っています。　　これを採用するスーパーは多いです。

売り場の案内図です。

なんともシンプル、売り場の全てが真っ直ぐで、単に必要な商品を買うための店だという事がわかります。

セルフレジもありますが通常の買い物はまとめ買いなので数十品目以上の買い物がある事から、多くのお客は有人レジに行きます。　通過した商品はベルトでお客の元へ送られてくるのでお客自身が自分のエコバッグに詰め込んでいくという昔ながらのレジ方法です。

下城NYニュースではニューヨークと接続するフィラデルフィア、ワシントン、ボストンなどを組み込んだ研修や視察プログラムを用意しております。

昨年来次々と開店した首都ワシントンのウェグマンズ、デラウエア州のウェグマンズと立て続けに小型の店を開店し、コロナによる作戦変更の様子が見られます。

更には２３年の早々にワシントンの南側郊外のバージニアでも小型店を開店し、明白に店作りに反映させているウェグマンズで目が離せません。

滞在期間や日程はご相談に応じます。

詳細は下城までお問い合わせ下さい。

By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

チャーリー下城NYC■　４／２９／’２３

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