下城NYニュース、09-'23(シカゴのイタリアンマーケット)
今回はシカゴのマーケットをご紹介します。
ニューヨークと同様にエスニック系が多い都市であり、内陸部なので、陸続きでアメリカ各地に移民している中南米系よりもむしろヨーロッパ系が多い様。
ましてやこの内陸部の街は食品と物流の集積地になっていて、世界中からの人が集まるのと同様に工業製品も、農業製品や食品も、技術なども集まる街なのです。
その証拠に食肉の市場や先物取引所はじめ、小売りの先にある物資の取引も行われる街です。
シカゴの街を見て特に目につくのはイタリア系とポーランド系の人達で、当然食べ物やレストランにも影響しています。
全世界に出店しているイータリーは当然イタリア系ですが、エスニックマーケットというよりグルメ系マーケットと言いましょうか。
シカゴの中心部、ブランドのブティックやレストラン、ホテルなども最高峰で、「魅惑の1マイル(Magnificent Mile)」と呼ばれるミシガンアベニューの付近で一番華やかな辺りです。
東京で言えばやはり銀座か表参道、ニューヨークでいうと五番街かマディソン街ですね。
イータリーはニューヨークに2店舗、このシカゴ、他にボストン、ロサンジェルス、ラスベガス、ダラス、そしてサンノゼ(=サンフランシスコの郊外でシリコンバレー)あります。
世界的には日本にもありますが多くの店舗は本拠地イタリアの国内です。
世界中に出店して、合計店舗数は約40店です。
イタリアの食を中心とした文化を紹介する意味でも重要なお店で、イタリア特有のパスタやチーズとハムソーセージの類、ピザを含むパンなど、ビールにワイン、一部の商品は店内で手作りです。 オープンキッチンになっていて素材を作って調理する全てが見えるのも楽しいものです。
地ビールも店内で作ってるんです。
イタリアからの輸入食材は当然の事、アメリカ国内の上等なグルメ食品を集め、更にローカルの商品が多い事も目に付きます。
店内にカフェやジェラート、バルなども含むレストランが6−7店あり、ピザやパスタ、肉料理にシーフードなどイタリア食の全てを満喫出来ます。
週末に売れるカノーリの量をこなすわけで、こんなに並べてあります。
そこで食事をした後で、店内には精肉鮮魚、新鮮な野菜やハーブ、手作りパスタもドライもパンも売られていて、スパイスやソース全般に調理器具も売られています。
店内の二階のワイン売り場の一角にはクッキングクラスもあります。
食べさせて、売るお店、ロケーションによりますが概ね売上げ比率は半々だそう。
そこんところがミソなんですよ。
利益率を考えると、レストランやテイクアウト惣菜がずっと高く、食材だけでは純利益は1−2%の世界です。 場合によっては1%切っちゃうスーパーマーケットも沢山あり、如何にして店内飲食と惣菜を売るかっていうのがとても重要なんですね。
だからコロナ前によく聞いたと思いますが、「グローサラント」という言葉でグロサリーストアでもレストランの様に食事が出来る、という事を前面に出したわけ。
一階の入り口はこんな感じで、食品店という感じがしません。
アメリカの社長が最近変わって、ニュースでは店舗展開に拍車をかけてこれからの5年間で更に20店舗の開店を掲げています。
イータリーで長くなっちゃいましたが、イタリアンマーケットの話しを続けます。
シカゴ市内にも勿論あるのですが、圧巻は土地が広くてまとめ買いが普通に行われる郊外の大型店です。
イタリア系のお店だけでも沢山あるのですが、素晴らしい地中海や中東方面系の店もあり、今回はイタリアンを3店舗ほどお見せします。
シカゴのスーパーの代表であるマリアーノです。
イタリア系のマリアーノさんが陣頭指揮で作ったお店で、シカゴの市内と郊外で約50店舗のチェーンです。
イタリア系のマリアーノさんが陣頭指揮で作り上げたシカゴエリアで最高のスーパーマーケットチェーンです。
元々シカゴ周辺にはドミニックというスーパーのチェーンと、それに競合するジュエル・オスコという二つがしのぎを削り、更に沢山のローカルとリージョナルのマーケットがありました。
ドミニックの社長をしていたのがマリアーノ氏で、大資本の傘下に入り社長を続けましたが方針が合わず退任しました。
マリアーノ氏が抜けたドミニックはその後閉店し、それらの店舗の一部を買い取って独自の店を始めたのがマリアーノ氏です。 話しが込み入ってますね。
かくしてマリアーノ氏が想像出来る中で最高のスーパーマーケットとしたのがこのマリアーノスです。
シカゴ市の郊外を中心に60店舗ほどに展開しましたが、このマリアーノ氏もリタイアーして現在は最大手スーパーマーケット企業クローガー社の傘下になっています。
この店舗は旗艦店でスタッフ研修なども行われています。
シカゴのイタリア系マーケットで紹介したい店は多過ぎますが、店名だけ幾つか挙げておきます。
トニーズは出店のほとんどが北側の郊外で、生鮮の野菜果物、生肉などが非常に充実しているオススメ店です。
精肉に加えてこのエリアはイタリアンやポーランドけーのハムソーセージが揃っています。
シカゴ市内から東側に多いのがピーツ・フレッシュマーケットです。
イタリアンはどこも色鮮やかで現地アメリカの店とは確実に違います。
店に入った時の色も匂いも雰囲気も、特有なものがあります。
アンジェロ・カプートはイタリアンですが、地中海的な商品扱いもある高級志向のお店です。
1900年頃の移民が押し寄せた次の波は第二次世界大戦の後ですが、このアンジェロさんもその一人で1958年に引き売りで始めた八百屋さんであるという証拠のものが飾られています。
下城NYニュースではニューヨークと接続するフィラデルフィア、ワシントン、ボストンなどを組み込んだ研修や視察プログラムを用意しております。
昨年来次々と開店した首都ワシントンのウェグマンズ、デラウエア州のウェグマンズと立て続けに小型の店を開店し、コロナによる作戦変更の様子が見られます。
更には23年の早々にワシントンの南側郊外のバージニアでも小型店を開店し、明白に店作りに反映させているウェグマンズで目が離せません。
昨今のインフレの影響もあって、この2−3年間で一番出店しているのがディスカウント系のチェーンです。
ニューヨークの郊外で、アルディ、リドル、グロサリー・アウトレット等その店舗を一気に視察する事ができます。
滞在期間や日程はご相談に応じます。
詳細は下城までお問い合わせ下さい。
By Charlie Chikao Shimojo @NPPA
チャーリー下城NYC■ 9/28/’23
https://ny-news.amebaownd.com/
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