ニューヨークは今、12月5日(NY版新型7−イレブン)

アメリカ発のコンビニチェーン「7−イレブン」は完全に形を変えて日本で展開し、日本の小売業のあり方を変えた業態として成功しました。 今度はそれをもって本拠地アメリカのコンビニ形態を変えようとしています。

お聞き及びかと思いますが、

7−イレブンは本拠地であるテキサス州で2019年からイボリューション店をパイロットしており、将来のコンビニのあり方を試行錯誤していました。

その店内には各地域で人気のレストラン(QSR)や一部の生鮮食品を導入する事で、ファーストフード、レストラン、食品マーケットへも競合し得る業態も作られています。

私が掴んでいる最近の情報では、全米で数百店の不採算店を閉鎖し、それに代わって新型デザインの店を2025年から27年までに全米で500店開店するとの事、ただしその展開は本拠地テキサス州から既に始まっているとお聞きしました。

うーん、テキサスは好きなのですが、それだとせっかくの大改革のインパクトは事実上ほとんど感じないですね。

何と言ってもアメリカのコンビニの基本は、郊外や地方の「ガソリン給油所に寄ったついでに買い物も出来る売店」から始まったものに違いありませんが、

コロナ後の今、時代は変わりコンビニのあり方やディマンドが大きく変わっているのです。

最初の写真数枚のパイロット店を、ニューヨークのど真ん中タイムズ・スクエアに出して大々的な宣伝もするという「効果と影響の発信力は巨大なもの」で、

その考えが7−イレブンの本社の誰にもに無いのが不思議です。


ニューヨークのダウンタウンにも7イレブンのイボリューション店があるのですが、場所が悪い上に店舗自体がしょぼい、これもインパクト全く無しです。

日本の小売業界におられるプロの皆さんもこの7ーイレブンの新店舗知らないでしょ?

https://maps.app.goo.gl/9sZAeye8f1oYBzaG7


ニューヨークの郊外であるニュージャージー州には、イボリューションではないですが新型の店舗が出来ています。  当地に同様の店は他にも出てるかも知れませんが、宣伝は全くされておらず運良くエリアをパトロールしていてたまたま見付けたという感じです。

外見は何の変哲もありませんが、7−イレブン発祥の氷屋さんで商品を売り始めた事を思い浮かばせるアイスケースが店頭に置かれています。

同店には給油所が併設されており、これも7−イレブンの基本通りなわけで、聞いてみたところ9月に開店したばかりの直営店だそうです。

今後このタイプの7の郊外店はこの地域においても一気に展開しそうな気配です。

これまでの7の店との違いは何かというと、

*昔ながらの給油所で買っていた新聞やタバコ、家に帰る手前でガソリンを入れてついでに買う翌朝の朝ごはん用のもの、パンと牛乳とミルクでしょうか、

*でもこれからの戦略はそれではなくここで朝食やランチもとれるメニューです。

7のコーヒーは多くの人がスターバックスより美味いと言う程のコーヒーで、同業で全米トップの人気であるワワ(WAWA)=給油所+コンビニのコーヒーやダンキンドーナツに並ぶと思っており、実際に私もスタバよりこちらを優先してコーヒーを買っています。

以下の写真、セルフのコーヒーバーとイートインテーブルで何と言っても清潔なのは、言っては失礼ですが過去のニューヨークの周辺の7−イレブンには無かったものです。

そしてイートインテーブルと奥にはカウンター席も作られ、ここで朝食やランチを食べたい気分にもさせています。


テキサスではタコスのQSRが入っている様ですが、ここでは南部発のフライドチキンの人気店「ROOST]が入っています。

アプリを使うとリワードが付くのと同時にメンバー価格になり、このセットはドリンク付きで$6、+税金で買えます。

コロナ後の今、アメリカのコンビニチェーンはこぞってホットフードとイートインに力を入れ始めています。

先に述べたWAWAは牛乳販売から始まったコンビニチェーンで、後付けで給油所を設置しましたが今では給油所の方が有名になってしまいました。

そのWAWAがキャロライナで建築中の新型店はトラベルセンターと名付けて広い店内として、メニューを広げてイートインのスペースを設置するそうです。

WAWAの現行店の写真は以下です。

牛乳屋さんから始まったコンビニで朝食とランチのメニューが充実し、同チェーンのサブ(コッペパン)サンドイッチはサブウェイを凌ぐ品質と人気です。

コーヒーサーバーの横に沢山の種類が置かれたコーヒーに加える牛乳やクリームやプラントベースのミルクは使い放題です。

ここは日本じゃありませんから、コーヒーのお代わりや空のカップに帰りにミルクを入れて帰るのもアリ、誰も何にも言わないし、ましてや犯罪だなんて言う人は居ません。

このアメリカのコンビニと給油所に関しては自動車社会の国であるだけに大変深いものがあります。

アメリカのこのコンビニエンスストアが、日本の素晴らしい部分を持ってくるのはいい事です、しかし日本式のコンビニ店、7−イレブンの様な店をこちらで展開してもそれも期待する様な結果にはなりません。

強いて言えば二段構えで、街中や直近の郊外に出すタイプと地方で展開するタイプにしなければいけないと考えます。

今7&アイの本社に対してカナダのアルメンタシオン社からの交渉が入っていますが、どんな結果になるのか楽しみです。 ケベック州の店舗を見てはいませんが、ヨーロッパの風土が残る地域の市民に根付いたコンビニと言う事で、アメリカの広大なエリアの住民向けとは違う店作りをしているコンビニチェーンです、将来の行方が大いに楽しみです。

近日中に機会があればケベックの店も調査した上で、纏めてこれを書き物に致します。


小売業におけるハイテクはAmazonなどAIカメラやスマートカート等の外見だけでなく、非常に深いシステムを作っています。

更に、巨大企業や大手SMには太刀打ちしない、価格競争ではない素晴らしい店作り、日本でいうデパ地下並みの惣菜売り場をを売り物にするスーパー等、ニューヨーク周辺を含む各地に見られます。

ニューヨークの郊外ではまさしくコロナ後を見据えた業態であるアルディ、リドル、グロサリー・アウトレット等その店舗を一気に視察する事ができます。

滞在期間や日程はご相談に応じます。

詳細は下城までお問い合わせ下さい。

By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

チャーリー下城NYC■ 12/5/’24

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