下城NYニュース、04-'25(デチッコ&サンズ開店)

アメリカではこの5年間のコロナ中にも小売業で常に動きがあり、食品店や小売店など沢山の新規開店も見て参りました。

今日ご紹介したいのは、ニューヨーク市の北側郊外一円のウエストチェスター地区で展開するデチッコ&サンズ(DeCicco & Sons)の今週開店したスリーピーホロー店です。

過去数年のコロナ中期間を含めて、このニューヨーク商圏で一番素晴らしいグルメストアの開店ではないかと思っています。

この店名から想像出来るかも知れませんが、イタリア移民であるデチッコ氏が創業オーナーで約12店舗の小さなチェーンは息子達も入って経営するファミリー企業です。

イタリア移民一世である現会長のデチッコ氏が、1973年に生鮮市場がある事で有名なブロンクス地区で小さな食品店を始めた事からチェーン店に発展しています。

スーパーマーケットではありますが、売り場面積は当地でスーパーの平均と言われる5千平米よりかなり小さい3千平米程で、扱い商品を絞って生鮮商品や惣菜を主力にしたグルメストアというべき店です。

店舗には別のエントランスにした二階のスペースがありそこにはワインバーと広いイートイン席とイベントスペースがあり、屋外のテラス席もあります。

それら全部を入れると総面積は約6千平米となり、通常のスーパーの平均よりも更に広いスペースという事になります。

上二枚の写真は店内入口の生鮮食品コーナーと店舗外観ですが、ご覧の通り通常の食品店とは全く違う内外装である事にお気付きと思います。

この敷地はハドソンリバーに沿った再開発地域で多くの新築集合住宅ビルがあり、近くにはNY市の中心へ直行の駅もある事から中所得以上のファミリー層が多いと想像できます。

元々このエリア全体にはゼネラル・モータースの組立て工場があった工業地帯で、1900年前後にはGMの前身が蒸気自動車を作っており、1915年頃からはGMの車両を組み立てており最終のGM車両出荷は1996年であったそう。 

その後約30年を経て、工場のデザインを店内外に残したスーパーマーケットとしてここに開店しました。

店舗入口にはGMに敬意を表して、1955年製で人気が高かったピックアップトラックを修復して展示してあります。

工場のデザインという事で、店内の高い天井と明かり取り窓の理由がお分かりと思います。

二階部分に上がって売り場を撮った写真を先にお見せしますと、この明かり取りが上手く店舗を明るくしている事が分かります。

食品店は入口に入ったところから綺麗な色を見せて良い匂いを漂わせ眼と鼻にご馳走を訴えなければいけません。

更に作り立てのオープン作業をお客に見せる事で脳に訴えるのも重要な作戦です。

オレンジジュースはあくまでも搾り立て、これ以上のフレッシュはありません。

買うパイナップルはお客が選び、その場で皮と芯を剥いて食べ易く便利です。

でもこの色鮮やかな商品の並べ方はホールフーズが全米に広めた感があります。

勿論小さいながらも精肉と鮮魚の売り場サービスカウンターがあり、商品のグレードも見るからに高い事がわかります。

昨今の和牛流行りで日本産とアメリカ産の両方が扱われ、最上位グレードのプライムTボーン、ローカル農場産の豚肉・鶏肉も並びます。

店舗奥にはホットとコールドの惣菜バー、デリカテッセンとチーズがあり、ピーク時には混み合って時間が掛かるハム・ソーセージ商品の購入は、店内入口とデリカコーナーのカウンターでプリオーダーする事で待たされる事なく受け取れます。 

ハムソー・チーズなどのオーダーは買い物の途中でこのキオスクからオーダーする事で、「SKIP the LINE=並ばずに」受取る事が出来、このキオスクは店内の数カ所にも設置されています。

接客するサービスが最優先で、積極的にハイテクを使う店ではなくセルフレジも敢えて用意されせんが、在庫管理の為のタリー(ロボット)を導入していました。

ローカルのチェーンだからこそ、地元密着でコミュニティースペースがありイベントを開く事も出来ます。 

ショッパーズクラブに入ると毎週のセールチラシがメイルで送られ、更にお客が指定する地元団体に対して売上額の1%が送られるシステムがあります。

ここでは安売りを求める目的の人に対しては少し違う事をやっていますが、各店舗の立地を見たところ顧客層の多くはそういう活動に興味を持つエリアの様に見受けました。


二階に上がってみます。

おそらく酒販法をクリアする為に。バーがある二階へは別のエントランスを付けてエレベーターで上がる形です。

二階はロフト型で一階の売り場を上から覗く形で作られています。

二階の一角には30−40席程のバーがあり、更にその横には広いテーブル席が用意されています。 屋外テラスもあり、春から秋の間は景色の良い屋外で飲食が出来る様になります。

二階のコミュニティー用のスペースは開店直後にはまだ準備中でしたが、広さは十分でおそらく数百人が集まれるスペースになると想像出来ます。

勿論ケータリングは店内にあり酒食の用意はここではお手の物の筈で、おそらくここでは多種の使い方が見られる事と楽しみでもあります。

開店直後で創業者で現会長のデチッコさんが居られました。

私の以前の住まいの付近にもデチッコがあり、頻繁にお店にも出ていた方でそちらでも顔馴染みになっていて再会しました。

タイミングが合えばこの店舗は視察訪問のアレンジが可能です。


下城NYニュースでは、来る4−5の連休を利用した日程の小売業視察をご用意致します。


「ニューヨーク〜ワシントンの最新小売業視察」、陸路で結んで通常見られない都市間の小売業事情を含めた最前線特別ルートを用意しています。

日本から直行便でワシントン着、ワシントンとバージニア州を視察した後は陸路移動をしながら視察を続けて、ニューヨークを視察して終了です。


通常の視察では見られない店舗として:

全米のスーパーで最高と評される幾つかの見どころを用意し、

*ウェグマンズはフルサイズ店とコロナ後に展開している街中の中型店、

*フロリダ発のパブリックス、

*ザ・フレッシュマーケットは2年連続で アメリカのベストマーケットに選ばれたカロライナ発のグルメストアチェーン、

*アマゾン・フレッシュ、

*全米最大のスーパーマーケットチェーンであるクローガー、

*コロナとインフレに起因して大いに業績と店舗数を伸ばしているドイツ発のボックスストアのアルディとリドル、それに競合するグロサリー・アウトレット

*勿論、大人気のスチュー・レオナード、トレーダージョーズもホールフーズも、本場で本物のコストコではアメリカ式の買い物を目の当たりに出来ます。


最低催行人数はお二人からで、ルートと行程によって今回は特別価格を用意致しました。

3泊4日の日程で4人様でご参加の場合は1名様$1500、から

パブリックスとクローガーも回るルートは5泊6日の日程で組み込めます。

この非常に有用な体験と情報には、「関税も税金も一切掛かりません」。


視察中の交通費と視察中の夕食一回も含まれ、日米間の交通費、宿泊費他の経費は別です。

又、エージェントさん、参加者をご紹介頂いた方には特別なお礼を用意致します。

詳細はお問い合わせ下さい。

shimojony@gmail.com (直通メイル)

cs@shimojony.com

まで、よろしくお願いいたします。


ニューヨークの郊外ではまさしくコロナ後を見据えた業態であるアルディ、リドル、グロサリー・アウトレット等その店舗を一気に視察する事ができます。

下城NYニュースがアレンジする視察や研修は、全て下城自身が時間をかけてルートを選び資料を作ってクリエイトし、実際のアテンドまで責任を持って行います。

ニューヨークの食品小売業に関して、これ以上の最新情報はありません。

滞在期間や日程、宿泊などのアレンジはご相談に応じます。

詳細は下城までお問い合わせ下さい。

By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

チャーリー下城NYC■ 4/08/’25

https://ny-news.amebaownd.com/

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