下城NY・ニュース 2-'19

ニューヨークの冬は日本で言うと東北地方の天候に似ています。

実際にニューヨーク市の緯度(北緯)40度(42分)は日本の都市では青森県三沢市の40度(40分)に相当します。

ニューヨークを含むアメリカ北東部地域は1月終盤の先週から今週に掛けて寒波に見舞われていて、本日も最低気温がマイナス15℃で雪が降っています。

ちなみに、東京付近は首都ワシントンの南側に当たるノースカロライナ州に相当し、そこから南側のフロリダに掛けてビーチやゴルフなどで有名なリゾート地があります。

こんな地図を見付けました。


興味深いのは、アメリカ東海岸の最北端メイン州と北海道の最北端がほぼ同じ緯度辺り、アメリカ本土最南端のフロリダ州マイアミと那覇が同じ辺りなのですね。

もっといえば、フロリダの先のキーウエストと言うアメリカ最南端の熱帯の島と石垣島の緯度が同じです。

違いはアメリカはずうっと西の方に広い面積があって、面積は日本の約25倍ある事です。


日本では風邪とインフルエンザが大流行と聞きました。

ニューヨークも日本の天候に似て、寒い上に湿度もカラカラなので、風邪ひきの人は多いですが今年の日本の様な大流行という状態ではない様です。


お聞き及びの通り、アメリカは医療費が高くインフルエンザ等の治療では診療、検査、投薬などの治療費合計は$1,000、以上になるのは普通ですので、多くの保険に入っていない人達は風邪くらいではお医者にいけません。

アメリカの薬局チェーンにはドクターや医療従事者が居る店もあり、安価で治療が受けられる場合もあります。

大手薬局チェーンのCVSはマンハッタンの中心街ミッドタウンにある約50店舗のうち、最低でも5店舗はドクターがいるクリニックです。 診療は軽い病気と怪我が中心ですが、料金も$100、程度の料金表に沿った治療費です。

だったら健康保険に入れば安心なのですが、多くの場合カバレージが良くて安心出来る種類の健康保険は月額の保険料が$1000、以上が普通です。 

家族で(親子四人など)健康保険に入ると月額保険料だけで$3,000、(30万円以上)などよく耳にします。

ご参考までに、CVSドラッグストアのミニッツクリニックのサイトです。

どんな診療科目があって、診療基本料が右側です。


そんなわけで極寒の今月は、私は風邪等もひかず春から夏に掛けての視察研修プログラムを準備致しております。


3月には、ニューヨークで開催されるレストランショー(International Restaurant & Foodseivece Show of New York) があり、それに絡めた視察も進めています。

この展示会では同時にヘルシー・フード・エキスポとコーヒー/フェストという三つ巴のコンベンションとなります。

その次に組んでおりますのは、4月末~5月のゴールデンウイークが10日間ほどあるので視察には最適なのですが、日本発着のフライト状況次第で可能と考えております。

ただその直前のフライトは直行便も空いていて、ワシントン行き、NYから東京行きの格安席もある様です。

というのも、4月28日にウェグマンズのバーガーBar付きグロサラントがワシントンの南側でグランドオープンします。

そのグランドオープンに合わせた視察を組み、ウェグマンズの開店当日を体験して頂こうと準備しています。


ウェグマンズのグランドオープンはお祭りと同じで、実際の買い物をする人も居ますが、うわさのウェグマンズを体験する為に沢山の人が集まります。

ぜひ皆さんにもご体験頂きたいのです。

今回開店するバージニア・ビーチの店舗では、直近のウェグマンズ・リッチモンド市まで約2時間離れていてその地域での知名度は「うわさで聞いているウェグマンズ」という事になります。

どんな店を作りどんなグランドオープンをしてくれるのか大変楽しみなものです。

視察ではこの開店当日のウェグマンズ店舗と共に、比較になる複数のウェグマンズ店舗も組み込んでいます。

開店予定日に開店出来ない事はアメリカではよくありますが、ウェグマンズではそういう事は記憶の中にありません。

日程上の都合で開店日に訪問出来ない場合でも最新店に視察をした上で、可能であれば開店直後のこの店舗の視察を行います。


ワシントンの南側は日本の関東地方に当たりアメリカ南部地方の始まりという事になり、アメリカ北東部と呼ぶニューヨークからの距離は車で5時間ほど南側です。

地域が変わると習慣も食べ物も違ってくるのは日本もアメリカも同様で、そこで展開する食品小売チェーンも外食産業にも違いが出ます。

ワシントンの視察では、過去のニュースレターでウェグマンズと並んで全米最高レベルのパブリックスなどを紹介しましたが、加えて全米最大の食品スーパーチェーンであるクローガー等もあり、ニューヨークでは超有名なスチュー・レオナードの系列店もあり、ニューヨークまでの途中の街フィラデルフィアには西海岸発のスプラウツがありそれら全てを視察ルートに入れる様計画しました。


フィラデルフィアには、1月末に開店した次の話題の店があります。

大手スーパーマーケットチェーンのジャイアントが、街中型で約900平米のプロトタイプ店「HEIRLOOM MARKET」を出しています。


親会社のAホールド・デルヘイズはGIANTの店名で二つの違うチェーンを展開し、トータルでは350店舗以上になりますが、それら2チェーンの展開地域も同じという状況ですから少し紛らわしいと思います。

どちらのジャイアントも、基本はアメリカの典型的な郊外型で大型のスーパーマーケットを展開しており、

方や同系列のSTOP & SHOPがありニューヨーク、ニュージャージー地区でも展開し、そちらは10年程前からハンドスキャナー式のレジ清算方式を実用化させています。

方やMARTIN’Sといチェーンを展開しており、典型的大型店と共に目の向けどころは今回の様な街中型の小型店(英語ではUrban Small Formatという)になっていて、市内に開発された住宅を含む複合施設の中に開店しました。

健康志向の消費者も多いこの地域では、野菜ベースの食品を集めたコーナーや、Aホールド社が大いに採用している「FREE FROM」商品が並びます。

これは合成着色料や人工調味料などを使わない安全な食品という意味です。

 

街中の住宅地である為に店舗面積は限定で扱い品目数も絞ってありますが、このロケーションの客層に合わせた商品をカバーし、お客の注文に応じて野菜やフルーツをチョップしてくれるコーナー、プリパック商品、サラダ、サンドイッチなどのtoオーダーで調理するテイクアウト商品、小さな店舗に充分過ぎるイートインコーナーなど特徴があります。 



ペンシルバニア州なので店内で酒類も扱っていて、ご覧の通りレストラン代わりに使えそうな広々としたスペースが確保されています。


写真を載せましたが、今アメリカで大流行のKOMBUCHA(昔でいう紅茶きのこ)は健康飲料としての位置付けで、この店舗ではマイボトルを購入して生ビールの様に樽のタップから生コンブチャを買う事も出来ます。 

価格は約1リットル瓶で$11、2リットル瓶で$17、です。

更には、オリーブオイルとバルサミコ酢をお客の好みに応じて自身でブレンド出来るマシンを備えてあります。

これらの事からも、街中型のマーケットとしての提案を感じます。

日本の都市部の何処へでも持ち込めそうなサイズでちょっと上の層を狙ったニッチな食品店です。

親会社のAホールドは過去に類似の街中型コンセプトの「B Fresh」を展開し、昨年全店閉店させた経験もある事からどんなプロトタイプ店なのか大いに話題になっています。

最新ニュースではフィラデルフィアにおけるこのコンセプトの予想以上の好調に、取り敢えず近隣の地域で4~5店舗の出店計画を発表されています。


同様の比較は出来ませんが、フィラデルフィアでもう一つの素晴らしいスーパーマーケットのスプラウツは街中型の食品スーパーとしての出来栄えは最高です。

店舗は最近まで倉庫街がスラム化した一帯で、事実実際に工場倉庫も残っている地域が再開発されました。

この店舗こそも元倉庫で、そのリフォームが又素晴らしい出来栄えなのです。


こちらの扱い商品としてはオーガニック、やアレルギー対策商品、野菜ベースで作られた食品(チーズやハンバーガー風等)も扱い、その表示が優れて買い物し易い店を作ってあります。


街中型と言えばマンハッタンですが、その後トレーダージョーズの店舗も増え現在マンハッタン内だけで8店舗となりました。

これでもう以前の様な店内がいつも大混雑で、レジ待ち時間が30分、45分という事が無くなったかというとそうではなく引き続き中心街の店舗では大混雑でレジ待ちを目にします。



今週のニュースでは、今までトレーダージョーズでは宅配をしていましたがそのサービスが終了となり、昨今の食品スーパーがデリバリーとピックアップ(お客による引取り)を大いに取り入れている事の逆行となります。

ホールフーズはマンハッタン内に現在10店舗と、これもますます充実しています。


再開発が著しいロワーマンハッタン(ダウンタウンの東側)にも広々とした売場で素晴らしいトレーダージョーズが出来ており、私の最近の視察ルートに入れてあります。


3月03日~05日のニューヨーク・レストランショーに合わせた視察研修を引続き募集しています。

先回の下城NYニュースの通り、この日程にダブらせた午後の視察と展示会ショーの終了後に郊外のウェグマンズや最新小売業のLIDLなどが入っています。

こちらはまだ調整が可能ですので奮ってご参加ください。

そして次は5月の連休前後です。

先にも触れました通り、4月末からの連休中にバージニア州でウェグマンズのグランドオープンがあります。

ウェグマンズの開店は年に2店舗程度ですので、なかなかグランドオープンに見学する機会は無いはずです。


現在準備を進めているのは、4月25日(木)の日本発で、バージニア、ワシントン、フィラデルフィア、そしてニューヨークをくまなく視察する研修です。

5月01日(水)の日本行きフライトを考えております。

又は、この日程に関わらず最新のウェグマンズのグロサラントを組み込んだ視察をお作りします。

お2人様の参加から催行致しますが、4人でのご参加(2人部屋)の場合6泊のホテル代(郊外型ヒルトン系等ビジネスホテル)も入って、お1人当たり$2500.の現地参加費用となります。 

ワシントンの空港着から始まりニューヨークの空港発までの費用で、飲食費用、個人で使う費用のみが別途となっています。

この日程は小売業用の視察の一例ですが、内容はこれに限らず食品小売やスーパーマーケットチェーンや外食業を含める等ご希望に合わせてオーダーメイドと致します。

ご希望があれば、このワシントン+ニューヨーク研修の様に都市を陸路で移動しながら視察研修する等、他では得られない日程も用意してあります。 

ワシントンーNY間の視察を含めて各種お気軽にお問い合わせ下さい。

是非この視察研修プログラムで最新情報をキャッチして、アメリカの優良企業を目の当たりに接し、愛社精神と人間力を培いこの業界をリードするトップになって頂ける事、又、参加されるスタッフさんの感動を引出す事は間違いありません。

ご興味のある方は下城までご連絡下さい。

チャーリー下城NYC■ 2/07/2019

SHIMOJO NEW YORK NEWS

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