ニューヨークは今、6月01日(カルローズ)

今日本で起きている最大の関心事はお米に関する事だと思います。

政府の備蓄米は数回のタイミングで違う生産年度の経年米などがJAや市場に出回っているとの事、更にはその一部で古々米と呼ばれる備蓄米は流通が素早くて数日前から店頭に出てすぐ売り切れたと聞きました。

同時にカリフォルニア産のカルローズ米も出回っていて、聞くところではなかなか良いとの反応だそうです。

全米で人気の食品マーケットであるトレーダージョーズでも売っていて、説明ではチャーハンやリゾット、パエリアなどに最適となっています。

1キロ弱のパックが$2.49と買い易い値段です。

カルローズは通常のスーパーでは、約7キロ弱パックが$10程度で売られています。

アメリカ在住者には為替は関係ないので、感覚としては$10=1000円位です。

一言でいうならそのカルローズとはカリフォルニアで生産される中粒米の品種です。 しかし細かく言えば色々な品質・品種がある様です。

調査によるとカリフォルニアで生産される米の80%はカルローズだそうで、次で述べる品種改良の上質米と短粒米は全体からすると少なく人気はそちらが高いのです。

日系のノムラ農場は「國寶ライス」と名付けて、玄米を含む色々な品種を広く販売しています。

中でもこの黄色い袋入りの商品は、見難いですが右下の赤い帯に「Original Calrose」と見えると思います。 これが元祖のカルローズ米です。

黄色い袋のカルローズ約7kg弱は、約$13で売られています。

赤い袋と青い袋が並びますが、それらは品種改良米で価格も少し高いです。

同様に日系の米農園からNISHIKIが出て競合しています。

錦米も同様にカルローズの改良種(中粒米)で玄米、早炊き玄米、胚芽米、七穀米など売れ筋を心得ています。 この米は寿司にも最適と説明されています。(写真は日系のスーパー)

カリフォルニア米の多くは通常5kgではなく約6.8kg(=15ポンド)で売られ、このセールでは$15.99+税金で売られていました。

これら全てはカルローズ種かその品種改良米で粒が大きめの中粒米です。

ちなみにわが家で試しに購入した改良種の中粒米、雪花があります。

このカリフォルニア産中粒米と最近購入した栃木県産コシヒカリの粒を比較してみてください。

左が中粒米の雪花と、右は少々白っぽい部分がありますが日本産コシヒカリです。

左はわずかに粒が大きく見えます。

雪花は約6.8kgのパックで$11.99で売られ、隣の黄色い袋カルローズは少し高い$12.99で売られていました。

カルローズとは品種で、改良されたものは違う名前が付いていますがその一つがKOKUHO RICE であり、その元になったのが1950年代にカルローズから改良して作られたKOKUHO ROSE米です。

カリフォルニアのKODA FARMがそのKOKUHO ROSEの原種(中粒米)を今でも生産していて、実際に食べるとどのカルローズや後に大量生産されている上記のKOKUHO RICE米とは別のものです。 故意かは分かりませんが少々紛らわしい商品名です。


以下がその原種を使ったKODA FARM(国府田農園)の小売用KOKUHO ROSE です。

残念なニュースは、この間もなく創業100年になる筈だった国府田さんのコウダ農園は昨年事業を閉鎖、おそらく違う形でどなたかが農園を引き継いだ事と思います。

私もコロナ前にコウダさん(姉弟が経営)を訪ねて取材した事があります。

当地ニューヨーク周辺の現地系スーパーでも同様に15ポンドが中心で売られていますが、中粒米のカルローズに混ざって、更に高品質でカリフォルニア産でも日本産米に非常に近いコシヒカリ種の短粒米、長粒米(中南米や東南アジア系に好まれるという)などが売られます。

そこでは、見難いですが下のTAMAKIはShort Grain(短粒米)の文字が見えると思います。

その下のかがやきも同様にコシヒカリ種の短粒米です。

私が非常に不思議に思うのが、今日本に輸入されているカリフォルニア米がカルローズだけである事です。

何故もっと上質のカリフォルニア米の短粒米こしひかり種やコウダ農園の国宝ローズが売られないのかという事です。 日本産米に近過ぎて影響が出る心配があるのでしょうか? 価格はカルローズより高いはずですが確実に美味しいのです。


アメリカで売られる日本産米が日本国内に比べて非常に安いと報道されていると思います。

本当です、しかし今アメリカに出回っている日本産米はほとんどが昨年の収穫前に買い付けてあったものと理解しております。

私は面倒な時はアジア系通販でデリバーしてもらいますが、24年産がよりどりみどりで在庫も豊富、概ね$25以下で時にはセールで$20以下で買う事が出来ます。

この通販画面で価格が安く表示されているのはカリフォルニア産の中粒米(雪花)や2kgサイズなどが表示されています。


我が祖国日本はお米の国であるはずですが、国土が狭く食べ物に溢れている事もあってお米の生産量は決して多くはないのです。 生産方法や農機具が世界水準とは違います。

色々なデータ収集方法があって、米の生産という場合に獲れ高か精米ベースかなどで数値が変わりますので、以下はざっくりランキングと理解しています。

日本とアメリカの生産量は年間概ね1000万トン、国土が広く人口も多い中国やインドはその約20倍生産されているのです。

データでは、寿司が大流行しているアメリカで現在使われている寿司用のお米の95%はアメリカ産だそうで、おそらくその多くはカルローズと品種改良された中粒米と想像します。

又、アメリカで消費される米の80%はアメリカ産です。

アメリカ最大の米の産地は有名なカリフォルニアではなく南部のアーカンソー州で、全米の約40%の米を生産しています。

アメリカ・ユタ大学の環境研究チームの調査では、適正な環境と温度(約20℃)管理で保存された米の賞味は最高10年まで、5℃以下の低温無酸素貯蔵の場合は最高30年まで風味を失わなかったと発表されています。

政府備蓄米の中でも古古古古米までが市場に出回るのでしょう、一部の政治家までもが家畜用の米になる寸前と発言、しかしそれは保存状態が良ければそんな事はありません。

又、プロである米店主なども「体験無しで」古古古米までが限度だろうなど発言してましたが、誤った認識であり保存期間が長くなったと言う理由で期限を決めて食用以外に放出するだけの米という事です。 そう言える証拠もあります。

そういう人達に申し上げたい、私の様に全てを自身で見て食べて確かめた上で、自信を持って発言して欲しいのです。

以下の通り、今回の政府備蓄米もきちんと保存されたものであって美味しく安全に食べて貰えると信じたいです。

実はこのお米に関する事は沢山の調査をしていて情報も写真も沢山あります。

載せ切れませんのでご興味がある方はご連絡下さい。


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*ザ・フレッシュマーケットは2年連続で アメリカのベストマーケットに選ばれたカロライナ発のグルメストアチェーン、

*アマゾン・フレッシュ、

*全米最大のスーパーマーケットチェーンであるクローガー、

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By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

チャーリー下城NYC■ 6/01/’25

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