ニューヨークは今、5月22日(セメント3D建築)
世界最大の小売業でもあるウォルマートからのニュースです。
ウォルマートは2002年に西友を傘下に入れた形で日本でも展開しましたが、日本の消費者に受け入れられるお店を作れずに2018年に撤退を余儀なくされました。
これは本国であるアメリカでの成功をそのまま日本でやるという、ビジネスの海外進出で一番重要である現地化する事を戦略に入れていなかった事が原因と言えます。
日本では「Everyday Low Price」ってウォルマートの強く押す戦略は興味が湧きません。
コストカットで店が暗くてスタッフが居ないマーケット(販管費削減)、おまけに本国のGMS(総合小売業)の店舗構成と日本のスーパーでは、そもそも商品も売り方も違うのです。
ウォルマートはその戦略で世界中に約10750店舗展開し、アメリカの国内だけでもコストコと競合するサムズクラブを入れると5000店を越える事になります。
資金力も先端技術を駆使する事でも業界のトップクラスで、過去に書いた通り多くの小売業が目を見張っている状況が続いています。
今日のニュースは、南部アラバマ州のウォルマート・スーパーセンター店舗の増築部分の建築で3Dコンクリート・プリントで短期間で完成したというものです。
この取り組みは先に完成したテネシー州の店舗に続く2ヶ所目で、約500平米のデリバリーとお客によるピックアップ(BOPIS)用に増築をしたものです。
ニューヨークからは少し遠いのですぐにはこの現物を見られないのですが、南部方面に行く途中のエリアなので機会を作って実際に買い物をしてみようと思います。
Google Earth にはまだ載っていませんが、以下の赤い部分に増築されたものです。
建築でコストが掛かるのは何かと言えば、当然資材とその輸送と搬入費、そして人件費が大きいのですが、これはロボットが作業をする事から人件費の削減と同時に長時間の継続した作業が可能な事で工期を大きく短縮してくれます。
基礎工事は別ですがこの場合は地方の広い土地で地下室を作らないので簡単で早い、実際の3Dプリンターが壁を作る作業は75時間で出来、通常の壁材を使った建築より3倍の強度があるそうです。 ちなみに壁面作成の工期は一週間だったと発表されています。
勿論建築コストの削減と工期の短縮は企業の利益に繋がり、商品価格を抑える為に重要なファクターとなります。
プリンターと言ってもサイズは大きいですが、3Dプリンターの仕組みは同じです。
壁の高さは約4.8Mだそうで、下の写真でも分かる通り通常の店舗より低い高さの建物になっています。 通常の郊外(地方)型ウォルマート店舗は最低が6Mです。
日本でも3D建築が話題に上がっている様ですが、多くは小さいサイズの住宅用に使っているのが報道に乗っています。 これは配線や配管などを壁に埋め込む必要がある住宅で取り組むべきではなく、店舗や工場倉庫のビル建築、コマーシャル案件に向くと考えます。
更に言えば、緊急の事態で建物が必要になる天災などの災害時や、5年前のコロナの発生初期に起きた隔離病棟が必要になった時など、3D建築であれば資材の確保を含む準備の時間がミニマムで完成させる事が出来ます。 緊急の場合なら内装は最低限で使用開始出来ます。
3D建築では、通常の建築作業に付き纏う建築資材の輸送の遅れや天候による作業遅延も殆ど避けられます。
使用する建築残材の調達も極く少なく、この作業に当たった人材は5人だけ、ロボット作業の為に作業スタッフの怪我のリスクなども非常に小さくなります。
こ希望の方は建築会社が提供している建築全行程の動画があります。(約1分半)
https://www.youtube.com/watch?v=_snALN5DYYk
アメリカでは各業界でトップの企業は、資金力と人材力とその育成などの理由で先端の技術を使って業界全体の役に立つ、というアメリカの習慣に寄与する事も必要になります。
おそらくどの企業もそれに対して失敗する事もあるでしょう、私はアメリカの小売業を日々つぶさに見ていると次に何が行われてどうなっていくのか、非常に興味深いものがあります。
是非皆様もそういう目で、アメリカの小売業の最新状況を見て体験なさって下さい。
下城NYニュースでは、春から夏までの視察に最高の期間を利用した日程で小売業視察を
「特別の割引費用で」ご用意致します。
「ニューヨーク〜ワシントンの最新小売業視察」、陸路で結んで通常見られない都市間の小売業事情とアメリカの生活事情を含めた最前線特別ルートを用意しています。
ご希望があればアラバマ州のウォルマートを含んだ視察ルートもお作り出来ます。
実は今、ワシントンの食品店・スーパーマーケット事情はホットです。
自他共に認めている全米最高のスーパーの一つパブリックスは、フロリダ州発祥で見られる機会は少ないですが1店舗だけワシントンの商圏にあり、これを視察に組み込む事が出来ます。
日本から直行便でワシントン着、ワシントンとバージニア州を視察した後は陸路移動をしながら視察を続けて、ニューヨークを視察して終了です。
通常の視察では見られない店舗として:
全米のスーパーで最高と評される幾つかの見どころを用意し、
*ウェグマンズはフルサイズ店とコロナ後に展開している街中の中型店、
*フロリダ発のパブリックス(上記の写真)
*ザ・フレッシュマーケットは2年連続で アメリカのベストマーケットに選ばれたカロライナ発のグルメストアチェーン、
*アマゾン・フレッシュ、
*全米最大のスーパーマーケットチェーンであるクローガー、
*コロナとインフレに起因して大いに業績と店舗数を伸ばしているドイツ発のボックスストアのアルディとリドル、それに競合するグロサリー・アウトレット
*勿論、大人気のスチュー・レオナード、トレーダージョーズもホールフーズも、本場で本物のコストコではアメリカ式の買い物を目の当たりに出来ます。
最低催行人数はお二人からで、ルートと行程によって今回は特別価格を用意致しました。
3泊4日の日程で4人様でご参加の場合は1名様$1500、から
パブリックスとクローガーも回るルートは5泊6日の日程で組み込めます。
この非常に有用な体験と情報には、「関税も税金も一切掛かりません」。
視察中の交通費と視察中の夕食一回も含まれ、日米間の交通費、宿泊費他の経費は別です。
又、エージェントさん、参加者をご紹介頂いた方には特別なお礼を用意致します。
詳細はお問い合わせ下さい。
shimojony@gmail.com (直通メイル)
cs@shimojony.com
まで、よろしくお願いいたします。
ニューヨークの郊外ではまさしくコロナ後を見据えた業態であるアルディ、リドル、グロサリー・アウトレット等その店舗を一気に視察する事ができます。
下城NYニュースがアレンジする視察や研修は、全て下城自身が時間をかけてルートを選び資料を作ってクリエイトし、実際のアテンドまで責任を持って行います。
ニューヨークの食品小売業に関して、これ以上の最新情報はありません。
滞在期間や日程、宿泊などのアレンジはご相談に応じます。
詳細は下城までお問い合わせ下さい。
By Charlie Chikao Shimojo @NPPA
チャーリー下城NYC■ 5/22/’25
https://ny-news.amebaownd.com/
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