ニューヨークは今、４月２７日（肉情報）

アメリカ全体のコロナ感染者数は、今日１００万人を超えた様です。

全世界の感染者数は３００万人以上ですから、その約1/3の感染者はアメリカでという事になります。

ニューヨークの感染者はアメリカの中の３０％位を占めているので、我々ニューヨークの住民は世界で一番コロナが集中した場所に住んでる事になります。

しかしニューヨークは１週間ほど前に感染の山の頂上を越えた様で、毎日発表される数字はほとんど前日を下回っていて、現時点では富士山で言えば８合目くらいに下ってきた辺りでしょうか。

このグラフは昨日時点までコロナ関連の病気で入院している患者数で、日毎の感染者(陽性)数、死者数も似た様な山型になっています。

下がってきたと言う事は毎日の退院患者数が入院患者数より多くなったという事です。

３月０１日の最初の患者発生から数えて昨日で５６日目、３月１６日のレストランやオフィスの制限や閉鎖令の発令から４０日後という事になります。

日本はまだ緊急事態発令から２０日程である事と、最初の１週間程は緊急事態への対応になっているとは思えない様な人出や街の様子だったので、それを引くとまだ２週間くらいでしょう。

ここからは自粛疲れという気持ちやパチンコ通いも我慢しないと終息が遠くなりそうです。

まだまだ気を入れてコロナと戦っていかなきゃいけないという事になります。

今こちらで起こっていて想定していなかった事は、大手精肉加工場（ミートパッカー）のワーカーに感染者が出た事で、工場の閉鎖になり肉の流通に障害が出ている事です。

肉の国と言っても良いアメリカですから、沢山のパッカーがあります。

アメリカ人の肉の消費量はこんな事態になってもとても多く、一部ではすでに不足が出ています。　

牛肉、豚肉、チキンの全てにおいて同様です。

私自身もアメリカ人程ではないですが肉が好きなので、肉食獣とあだ名されています。

タイソンやスミスフィールドという世界最大級ブランドのミート商品は日本にも入っているので名前を聞いた事があるのではないでしょうか？

以下は関連ニュースの一部ですが、その大手２社の工場閉鎖に関するニュースです。

タイソンでは肉の本場であるアイオワ州とインディアナ州の加工場を閉めました。

スミスフィールドはダコタ州の加工場を閉めました。

これらは今出ているニュースの一部ではありますが、レストランは店内飲食が禁止されている州も多くテイクアウトするかスーパーで購入してお家ご飯という事になります。

食品スーパーの売り上げはその分家庭消費が増えて、多くの店で30％増しなどになっていますが、入店制限などもある事とお客にもスタッフにも安全を配慮しての運営は相当の苦労がある様です。

我が家も今日は肉のお家ご飯の様です。

骨付きポークの塊は3.7kgの値段、牛肉（多分肩ロース）の薄切りは約450gが700円程、牛ひき肉は600g程の値段が約５００円で、やはり安いです。

この骨付きポークでたっぷりの煮込み料理とローストが出来ます。

最近はShaved Beefという名前でこんな牛肉の超薄切りが出回っています。　しゃぶしゃぶや牛丼にはちょっと薄過ぎで、当地では普通これはPhiladelphia Cheese Steak Sandwich 等に使われます。

ひき肉は脂身の多い少ないがあり、95/05位の健康志向ほとんど赤身というのと、今日買ったこれは75/25位のちょっと脂っこい（安い）肉があり、その中間もあります。　おそらくPink Slime も入ってる筈です。

コロナの影響はどこまでも広がってきています。

スーパーの肉売り場をご覧にいれます。

これはウェグマンズの精肉カウンターで米産和牛も扱っています。

肉の薄切りという使い方や欲しいという感覚が無いので、肉の多くはブロックのままかカツレツやステーキ用のカット、又はひき肉で売られます。

ニューヨーク市内には東海岸最大のハンツポイント総合市場があり、この街と地域の多くの食肉をさばいています。　

今のところニューヨークの食肉市場は大丈夫です。

ニューヨーク州ではこの週末から一部のゴルフ場が再開しましたが、ディスタンスを守るというのが絶対条件になっています。　電車やバスなどの交通機関でもそれは同じなので、電車はガラガラです。　　

又、今日のニューヨーク州知事の発表では、５月１５日から少しずつ再開が始まり、影響の少ない地域から商店やビジネスが再開する事になりそうです。

フロリダ州、ジョージア州、テキサス州等アメリカの州の一部では、正式にレストランや商店、床屋さん、サロンなど再開しました。

毎日の様に新しい動きがあったり情報が入ったりします、ニューヨークの小売業と外食産業の動くを頻繁にアップ致します。

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