ニューヨークは今、2月17日(米騒動と卵騒動 '25)
日本からの非常に腑に落ちないニュースを拝見しています。
昨年夏から秋の米騒動に片が付くかと思っていたら、店頭の米不足はまだまだ解消されずに高値どころか買うお米が無いのだとか。
腑に落ちない理由は、ここニューヨークではカリフォルニア米は勿論のこと、日本産の米も相当在庫があります。
新米出荷から年を越した今、在庫がマックスの状態のはずが米不足で政府が抱える備蓄米を放出するというニュースも聞きました。
当地の販売店でも日本産の米は多くの場合5キロのパックで売られますが、アメリカ最大の日系スーパーマーケットチェーンのミツワを含めて$20〜$25で売られています。
ミツワ(NJ店)では新潟産こしひかり5kgが約$22、で売られていました。
ちなみに精米日は24年8月15日で、23年収穫と理解していますが24年の夏は日本で大いに米不足と言っていた時期ではないでしょうか?
現在、異常値であるドル/円の為替は考えずに$1が100円という当地の実勢の相場で考えて日本産米5キロが2500円(=$25)程という感覚、又、カリフォルニア米の中でも日本産の味に非常に近い短粒米は約6.8キロという単位が通常のパックで、価格差も大きいですが$32〜$50程度と日本米と同等かむしろ高い様です。
ただし要注意なのは、カリフォルニア米の多くは日本の短粒米ではなく中粒米(Medium Grain)が多い事で、炊き方によっては日本産米同様に美味しく食べられますがそうでない場合もある事です。
この中粒米はアメリカ、中国、中南米の料理にはむしろ合う米なのです。
今週ミツワマーケットではたまたまセールをやっていて、以下の様にカリフォルニア産のNISHIKI中粒米(6.8kg入り)を$16で販売していました。
セールの内容を見たら、無洗米(白米)、玄米、胚芽米、早炊き玄米など種類も各種揃っていて、その新米なら上手に炊けば日本産の短粒米と同様に食べられるものです。
もう少し違う種類の日本産の米を見ると、北海道産ゆめぴりかとななつぼし、茨城県産の茨米、魚沼産こしひかり、岩手県産銀河のしずく、その他沢山の日本産米が積まれていました。
しかし見たところカリフォルニア産のお米の在庫は少なく価格も高め、これなら日本人を中心としたアジア系のお客は躊躇なく日本産の短粒米を買う事と思います。
これがカリフォルニア産米の売り場ですが、あまり気合いが入った様には見えませんね。
かと言うものの、中粒米を食べ慣れた人には短粒米のねっとり味が嫌いという人もいるのは確かですから、今回セールに出ているカリフォルニア産の錦米は誰にとっても有難い事と思います。
私も興味があるので、久し振りにこの中粒米を食べてみましょう。
後日、比較の結果をこちらにアップします、楽しみにお待ち下さい。
アメリカ(現地)系のスーパーの一部ではアジア系のお客向けに日本米(日本産、カリフォルニア産)を扱っている店も多くあります。
基本はアメリカ人のお客に好まれるカリフォルニア米の中粒米が扱われています。
その典型の大型スーパーのウェグマンズでも扱われていて、国寶やBOTAN、カルローズ米などが売られていました。
又、アジア食品コーナーでは沢山のキッコーマン商品や伊藤園のお茶などが健闘しています。
加えて、なかなかご覧になる機会が無いと思いますので、食品問屋(これはRestaurant Depot)ではどんな米が扱われているかご覧に入れます。
レストランや食品店を営業する人限定の問屋なので、商品単位はCOSTCOの比ではなく大きく箱単位の場合も多いのはここでは当然の売り方です。
黄色い袋はウェグマンズでも扱っていた国寶(KOKUHO)の中粒米で、アメリカに日本産米が大々的に入る前はこの米が日本マーケットでも大いに売られていました。
この問屋では50lb(ポンドと読む)(=約22.6kg)入りが約$37で売られています。
現地料理用の長粒米は、一例としてアーカンソー産で100lb(=約45.3kg)パックが$45です。
実はアーカンソー州はカリフォルニア州以上の米の産地なのです。
ここには日本産は無い様で、多くはカリフォルニア産、内陸部のアーカンソー州産の長粒米等、そしてタイ産インド産、ジャスミン米などが多く扱われています。
ついでに載せますと、中国製のM.S.G.(日本で言えば味の素)は45kgの赤い樽入りで売られ$135でした。 (昔の事ですが、当地の中華料理店の多くで使い過ぎで舌が痺れた人が居て、反MSG騒動がありました)
日本の米騒動の真意や原因は分かりませんが(分かってますが)、こちらでいうフードブローカー等が抱えている事と想像しています。
そしてアメリカで起きているのは、それに似ていますが卵の騒動です。
似てはいますが全くの別物で、これの原因は鳥インフルによる大量の殺処分が影響して、卵を生産する現場で収穫量が減少している事が問題で、更に今回はそれに輪を掛けた消費者による大量買占めがある様です。
無いところには無いし、あるところにはあるのですが、
この店はNY市郊外のホールフーズの卵売り場で、空っぽの棚に残っているのはプラントベースの液卵などです。
しかし付近のトレーダージョーズやウェグマンズでは在庫がありますが、販売個数制限を付けていて、まとめ買いは出来ません。
無いところでは1ダース$10、と言いますが、今日確認したトレーダージョーズでは種類によって$3台から$6〜7で十分買えます。
何故ホールフーズに卵の在庫が無いのか!!
お客による買占めもありますが、ホールフーズでは社内のルールで厳しく選ばれた農場などからの商品しか売らない方針で、その農場で殺処分などが出た場合は時によって売る商品が無くなってしまうのです。 そこで次の手は、親会社であるアマゾンでホールフーズのお客に卵(勿論他の食品も)を売るという方法です。
でもあるところにあるのは、この場合は投機目的や出し渋りではなく、商品は出ていますがディマンドが少し強い事でそれに拍車が掛かっている状態です。 日本の50年前のテイッシュペーパーの状況を思い浮かべてしまいます。
先の食品問屋には卵は山積みです。(2月17日です)
価格も種類によりますが、30ダースの箱の場合$50−60という事は1ダース$2かそれ以下で売られています。
アメリカでは卵の温度管理が厳しく、倉庫の片隅に長く保管したり勿論冷凍も出来無い事で投機での在庫はほとんど考えません。
鳥インフルをはじめとする感染症(記憶にあるのBSEですが)は怖いです、鶏を含む多くの食用の動物にはワクチンや成長ホルモンを使わない傾向なので、その弊害が出ているとも言えます。
実はこの話しまだまだ奥があるのですが、続きは次回に致します。
ニューヨークの郊外ではまさしくコロナ後を見据えた業態であるアルディ、リドル、グロサリー・アウトレット等その店舗を一気に視察する事ができます。
滞在期間や日程はご相談に応じます。
詳細は下城までお問い合わせ下さい。
By Charlie Chikao Shimojo @NPPA
チャーリー下城NYC■ 2/17/’25
https://ny-news.amebaownd.com/
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