下城NYニュース、08-'25(ウェグマンズ・ノーウォーク店開店)

ニューヨークのすぐ隣で実際には多くのニューヨークで働く人の住宅街であるコネチカット州に初めて開店したウェグマンズを紹介致します。

ニューヨーク市に面してハドソンリバーがありその西側にニュージャージー州という郊外の州があって、北側にはウエストチェスター郡という主に住宅地のエリアがります。

ウエストチェスター郡の東側には州を跨ぎますがコネチカット州があり、特にニューヨーク市に近い側の地域はニューヨーク商圏を代表する高級住宅地があります。


長い工事期間の後、7月末に開店したウェグマンズ・ノーウォーク店は付近にスーパーマーケットやGMSが立ち並ぶ小売業の激戦区の立地です。

当ニュースにも度々名前が挙がるスーパーマーケット(SM)チェーンのショップライトやストップ&ショップ、総合小売業(=GMS)のターゲットにウォルマート、全米で人気のトレーダージョーズ、ホールフーズに加えて世界最大の食品店スチュー・レオナーズもあります。

この地域は広大なエリアのバックが更に深く広々として、多くの戸建て住宅は1000~2000坪の土地、場合によっては5000坪以上の土地が付く家など珍しくありません。

その高級住宅地にあって、SMや高級食品店がごく僅かしか無かった現状では多くの住民は買い物に苦労した事と想像出来ます。

ウェグマンズがここに出来た事でその一部の住民は大歓迎したと思いますが、なかなか出店してこなかった事には理由がありそうです。


開店したウェグマンズから先にも述べたスチュレオナーズは車で10分程の近い距離なので、ある意味で競合する事は確実ですがスチューはあくまでも食品店であり毎週の買い物の全てを揃えられる店ではありません。 そこでスチューで扱わない物を売る通常のSMやGMSが必要で、ショップライトもストップ&ショップも、ウェルマートもターゲットも存在価値が十分あるという事になります。


ウェグマンズの元社長で現在会長になったダニー・ウェグマン氏とスチューは同業でありながら中身の違う店なので仲が良い事が有名で、これ迄も何度も写真も話しも上がっています。

今回もウェグマンズの開店に両氏が仲の良さを見せていました。

共に家族経営のチェーン店を大きく展開した本人であって、創業家族の三代目であるダニー氏は社長を四代目で長女のコーリン氏に譲って会長になっています。


スーパーマーケットの扱い品目は平均で約4万品目、大きなSMでは5万品目を越えますが多くのウェグマンズ店舗では7万品目を越え時には8万品目になるると言われます。

方や食品店で生鮮野菜に果物、精肉鮮魚が中心の食品食材に加えて、扱い品目の多くが店内で調理される食品というスチューの場合は雑貨品日用品が限定なので2500品目までです。

これだと買い物動機も店の使われ方も違ってきてガチの競合にはなりません。


ウェグマンズの売り場は正攻法で入り口にカラフルで良い匂いの野菜と果物を並べています。

いつも通りですけどその奥はSMの常識を超える花屋レベルのフローリストです。

これも教科書通りですが、精肉とシーフードのカウンターでは通常のSMでは揃わないレベルの精肉鮮魚が並びます。 並べ方が日本と相当違いますけど。

シーフードとスシ等に関してウェグマンズは魚力と提携して日本から直送のシーフード売り場を作り、スシのメニュー開発等を本格的にやっています。

魚の顔が怖いという指摘を受けたのでアップの写真はやめておきます。

インストアベーカリー、店内で焼いてて良い匂いと温度を感じる売り場です。

ところがこのベーカリーでは生地は作っておらず、CKから送られた生地をオープンキッチンでお客の前で見える様に丸めて加工して焼くという方法です。

チーズ売り場はおそらくどのウェグマンズも地域で最大の品揃えと品質だと思います。

デリカのコーナーは、惣菜が他にコーナーがあるので主にハムソーセージチーズです。

ウェグマンズの最大の特徴でもある惣菜(Prepared Food)や半調理済商品等の充実は流石に元祖のグローサラントに相応しいものがあります。

小売商品販売の利益率に対してこの部分の利益率は大きい事と更にその全てを自社で作る事、その多くを店内で作っていく事で拍車が掛かっています。

通常はベンダーを使うスシ売り場も自前で出来るのは魚力との提携があるからかもです。

スシのレベルも相当高い、ただ温度管理が厳しくて少々冷え過ぎているのが残念。

このスシパックを見たら食べてみたくなる事でしょう。

Gold Pan Mealsというこの調理済の食材は、オーブン等かこのまま火に掛けられて焼いたらもうレストラン並みに調理出来る様に準備されていて、その他の準備も食器の掃除も不要という提案をしています。 又、耐熱容器に移して電子レンジでも美味しく調理出来る便利なものです。

グロサラントとして有名になったイートインのテーブル席は二階に広くとられています。

焼くだけで熱々ピザになるセットの横には、クロスマーチャンダイジングで冷凍のピザ生地、ピザソース、チーズ、トッピングに使うソーセージ等が並びます。


コネチカット州の法律では、SM等ではビールまでの酒類しか扱えないのでワインやリカーは酒屋さんへ行って買うものとなっています。

又この地域では調剤薬局(処方箋を扱う)の競合が強く、このウェグマンズ店舗では通常の医薬品、衛生用品、化粧品等のコーナーのみで処方箋の扱いがありません。 ウェグマンズ・オンラインでは処方箋の宅配をやっています。

法律通りにウェグマンズではビール(アルコール度数)までの酒類を扱いますが、ここで目を見張ったのはノンアルコール飲料の品揃えの多さでした。

実は昨今の流行りがノンアル飲料でありビールもワインも揃っています。 更に、人気はそのまま飲める低アルコール度のカクテル等(RTD)に移っています。 従ってビール並みのRTDはSMでも買う事が出来ます。

焼酎やチューハイという言葉も既に知られていて、サントリー196等も店頭に並びます。

低迷しているアメリカのアルコール類の消費に対抗する為の手段の一つは低度数のアルコール飲料であるRTD等とノンアル飲料と言えるかも知れません。

ウェグマンズだけの事でなく、こちらではあまり見ない炭酸などの通常飲料の売り場に、ビールも取り混ぜて売られています。 

間違えて買うお客さんが出そうだけどどうなんでしょうね。

ちなみにここから10分のスチュレオナーズも同じ法律で店内ではビールのみを販売しますが、スチューは道路を隔てた反対側にワインショップ(酒屋)を開いており多くのお客が帰りがけにワインショップでお酒を購入する流れになっています。


各州毎に色々な法律があり各地の小売業者はそれぞれに苦労を強いられている事と思いますが、それは消費者も同じ事です。

コネチカット州では再生可能な飲料の缶や瓶に対して返還可能な容器ディポジット(1本10セント)を採用しています。 ボトル水や缶コーラを買えば本体価格+10¢払う事になります。

郊外の実生活では飲料はまとめ買いで1ダース入り、24本入り、35本入り等を買いますが私も丁度そんな体験をしました。

SMで買う場合のボトル水は安いです、35本入りがセールで$3.49でしたが、その場合の容器ディポジットは35本X10セントで$3.50となり、中身より容器代が高いという計算です。

他州では、その保証金が5セントやそもそも保証金が無い州も沢山あります。

ご覧の通り、バスケットボールよりも大きいサイズの丸ごとスイカは$6です。

建物は二階建てで、二階部分は半分程の駐車スペースとイートイン用のテーブル席です。

二階へ上がるエスカレーターにはカート専用が付いています。

載せ切れない写真が沢山あり高画質です、ご希望の方はお問い合わせ下さい。


下城NYニュースでは、夏から秋までの視察に最高の期間を利用した日程で小売業視察を

「特別の割引費用で」ご用意致します。

「ニューヨーク〜ワシントンの最新小売業視察」、陸路で結んで通常見られない都市間の小売業事情とアメリカの生活事情を含めた最前線特別ルートを用意しています。

実は今、ワシントンの食品店・スーパーマーケット事情はホットです。

自他共に認めている全米最高のスーパーの一つパブリックスはフロリダ州発祥で見られる機会は少ないですが1店舗だけワシントンの商圏にあり、これを視察に組み込む事が出来ます。

日本から直行便でワシントン着、ワシントンとバージニア州を視察した後は陸路移動をしながら視察を続けて、ニューヨークを視察して終了です。

通常の視察では見られない店舗として:

全米のスーパーで最高と評される幾つかの見どころを用意し、

*ウェグマンズはフルサイズ店とコロナ後に展開している街中の中型店、

*フロリダ発のパブリックス

*ザ・フレッシュマーケットは2年連続で アメリカのベストマーケットに選ばれたカロライナ発のグルメストアチェーン、

*アマゾン・フレッシュ、

*全米最大のスーパーマーケットチェーンであるクローガー、

*コロナとインフレに起因して大いに業績と店舗数を伸ばしているドイツ発のボックスストアのアルディとリドル、それに競合するグロサリー・アウトレット

*勿論、大人気のスチュー・レオナード、トレーダージョーズもホールフーズも、本場で本物のコストコではアメリカ式の買い物を目の当たりに出来ます。

最低催行人数はお二人からで、ルートと行程によって今回は特別価格を用意致しました。

3泊4日の日程で4人様でご参加の場合は1名様$1500、から

パブリックスとクローガーも回るルートは5泊6日の日程で組み込めます。

この非常に有用な体験と情報には、「関税も税金も一切掛かりません」。

視察中の交通費と視察中の夕食一回も含まれ、日米間の交通費、宿泊費他の経費は別です。

又、エージェントさん、参加者をご紹介頂いた方には特別なお礼を用意致します。

詳細はお問い合わせ下さい。

shimojony@gmail.com (直通メイル)

cs@shimojony.com

まで、よろしくお願いいたします。

ニューヨークの郊外ではまさしくコロナ後を見据えた業態であるアルディ、リドル、グロサリー・アウトレット等その店舗を一気に視察する事ができます。

下城NYニュースがアレンジする視察や研修は、全て下城自身が時間をかけてルートを選び資料を作ってクリエイトし、実際のアテンドまで責任を持って行います。

ニューヨークの食品小売業に関して、これ以上の最新情報はありません。

滞在期間や日程、宿泊などのアレンジはご相談に応じます。

詳細は下城までお問い合わせ下さい。

By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

チャーリー下城NYC■ 8/28/’25

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